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ビジネスコーチング 事例2       ~ 管理職に関するお悩み ~

(中 略)

コーチ: で、どうして管理職の皆さんに研修が必要なんですか?

社長 : 恥ずかしい話なんだが、ウチは、管理職と言っても名ばかりの人間が多く
    て、その部署で経験や実績を積んだ者を長として任命している。でも、明
    確な昇格基準があるわけでもなく、管理職というくくりで教育をしたこと
    もないんだ。

コーチ: いえいえ、大方の会社さんはそんな感じですよ。それで、どういった内容
    の研修をご希望ですが?

社長 : 管理職としての役割を理解させて、その役割を担うだけの能力を身につけ
    させたいんだよ。

コーチ: なるほど、では管理職の皆さんに、具体的にどうなってほしいとお考えで
    すか?

社長 : う~ん。

コーチ: 管理職の方々、お一人お一人の顔を思い浮かべてみてください。

社長 : 優先順位を考えて仕事をしてほしいなぁ。

コーチ: それから?

社長 : 他の部署と連携して、問題を解決してほしいし…。

コーチ: あとは?

社長 : 目標に対して、もっとシビアなってもいい。

コーチ: 対部下という点では、いかがですか?

社長 : 部下を効率よく使って、上手に仕事を進めてもらいたいね。部下の指導も
    もっとやってもらいたいし…。

コーチ: 今、挙げていただいたのが理想の管理職像だとしますと、現状はどうです
    か?

社長 : 他の部署との協力や調整といった意識は希薄だね。逆に、何か問題が起き
    ると、他の部署の責任をにおわせたりして…。

コーチ: 彼らを見ていて、強く感じることはありますか?

社長 : 部下に任せればいいような仕事をやっているんだよね。自分でしなくてい
    い仕事を抱え込んで、四苦八苦している一方で、手持ちぶさたにしている
    部下がいる。

コーチ: どうして、自分で仕事を抱え込んでしまうんでしょうかね?

社長 : さっきも言ったけれども、経験や実績で評価されてきたから、たくさん
    の仕事をこなしてこそ有能だという意識が強いんだと思う。

コーチ: 自分でやった方が、手っ取り早いでしょうしね。

社長 : そうそう。

コーチ: どうやら、お話を伺っていますと、今の状態で研修をやっても、あまり
    効果が期待できないような気がするのですが…。

    仕事を抱え込んでアップアップしているのであれば、部下を指導したり
    他部署と連携してなんて余裕はないでしょう。

    抱え込んでる仕事を部下に割り振るとかしないと。

社長 : 急にそんなことしたら、かえって不安になるだろうしなぁ。仕事盗られ
    たって。

コーチ: そうですよね。 仕事の割り振りを変えるということは、今までとは違う
    視点で評価されるということですから。

社長 : ということは、研修よりも先に、人事評価のことを考えた方がいいのか
    もしれないなぁ。

コーチ: それも一案ですね。


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