答えを持たないコーチは困りものですが、コンサルタントの中にも困った輩がたくさんいます。
代表的なのが、自分の答えに執着するコンサルタントです。
お客様企業の事情や置かれた状況によって、経営課題の解決方法は変わってくるのが当然ですが、「A社でうまく行ったから、B社でも…」と言わんばかりに、同じ手法やノウハウをそのまま使い回すといったことが平然と横行しています。
コンサルタントからしてみれば、うまく行った手法やノウハウは“可愛い”くてしょうがありませんし、余計な労力をかけずに案件をこなせるので効率的です。
いわゆる“成功体験の罠”です。
しかし、現実には、同じコンサルタントから指導を受けた別々の会社の営業マン同士が、客先でバッティングしたといった笑い話では済まされないことが起きています。
特定の業種を専門分野にしているコンサルタントに多いパターンです。
ポーカーや麻雀では、戦局に応じて自分の手札や持牌を変えて、より上がる確率の高い役を追求しなければ、ゲームには勝てません。
コンサルタントには、現状の手札や持牌を後生大事に抱えているヒトが案外多いのです。
同じ手法やノウハウに対する執着がもたらす弊害はもう一つあります。
お客様の話が聞けなくなるのです。
自分のやり方が一番だと信じて、お客様が見えなくなります。
お客様の方がついていけなくなります。
コンサルタントが離れたら、もとの状態に戻ったという話をしばしば耳にしますが、これは、コンサルタントの力業で成果を出していたに過ぎないのです。
こういった事態を回避するために、非常勤役員としてお客様企業に居座り続けるコンサルタントもいます。こうなると、もはや寄生虫です。
どんなに優れた解決方法を提示しても、実行するのはお客様企業です。
もちろん、現場に入って社員さんのお手伝いをすることはありますが、コンサルタントはあくまでも黒子、主人公は社員さん達です。
ですから、彼らが納得して取り組めて、かつ実現可能な解決方法を提示しなければいけません。
そのためには、コンサルタント側がお客様企業の事情や意向をしっかり聞き出すことが大切ですし、必要とあらば、その気になってもらうよう働きかけることも必要です。
そんなときに活躍するのが、コーチングの技法だと思うのですが、これを軽視するコンサルタントが案外多いのです。
どうか、あなたの話をじっくり聞いてくれるコンサルタントをお選びください。